プログラマーへの転職を考えてるけど、ネット上でググるとプログラミングスクールの記事ばかりが出てくる。やっぱりスクールには通ったほうが良いの?
プログラミングという分野は、2024年現在、注目度が急上昇中。
2023年の男子高校生のなりたい職業ランキングでは、ITエンジニア・プログラマーは2位とのことです。
Koki
転職先としてもプログラマーは人気で、実際に僕も30代に入ってから、製造業界からIT業界にITエンジニアとしてキャリアチェンジしました。
「未経験からのプログラマー転職」では、プログラミングスクールを勧められることが多いです。
確かにプログラミングスクールに通えば、プログラマーに必要なスキルを計画的かつ最短で身に着けることができます。
この記事では、プログラマーへの転職を目指す際、プログラミングスクールに通うべきなのかどうかを考えていきます。
独学とプログラミングスクールのそれぞれのメリットとデメリット、そして僕自身の経験や、周囲のプログラマーのスクール出身率を紹介していきます。
以下の経験に基づき、記事を書いています。
- 30代で未経験からSIerに転職。
- 僕は独学でしたが、スクールのメリットも実感しています。
個人的には独学派
転職も視野に入れつつのプログラミングの学習に関して、個人的には、以下のように思っています。
もちろん、50万円、100万円するプログラミングスクールがダメとは思いませんし、迷いなく投資できるのならスクールに通ったほうが確実だと思います。
スクールではカリキュラムが組まれているので、「何から勉強したらいいのかわからない!!」という独学あるあるとは無縁ですし、行き詰ったら相談&質問可能。転職活動サポートもしてくれる場合があるなど、メリットが大きいですからね。
しかし……30代、40代になってくると、家庭や将来の資産形成など、考えるべきことが多いはずです。
学びたいと思っても、大金をポンと出せる人は少ないですよね。
書籍やオンラインコース(Udemyなど)をはじめ、今日では少額でも良い学習教材は入手可能です。
まずはそこから試してみるのが良いんじゃないかな、と思います。
僕自身が独学でエンジニアになれた
このように考えている理由として、僕自身が独学&教材微課金でエンジニアになれたからです。
- 書籍でVisual Basicを学ぶ
- HTML&CSS、C#を学ぶ
- C#で前職場の業務改善アプリを自作
- 転職活動、プログラマーへ
未経験からのIT業界への転職活動を経験してみて、知識があるのは当然。
それをいかに実務経験に落とし込んでアピールできるか、が重要だと感じていまして、そのあたりは以下の記事でまとめています。
もちろんケースバイケースだとは思っていて、僕はプログラミングを学び始めたのが20代終盤、転職が30代前半だったのでこのアプローチが取れました。
Koki
初めてのプログラミング~転職活動開始まで、およそ3年半かかっています。
例えば、現在30代後半や40代の状況からプログラマーを目指す場合、時間との勝負。
最速でスキルを身に着けて、転職サポートもフル活用する必要がありますから、スクールに投資して短期集中でガッツリやり込むのが良いのかな、と感じています。
書籍+Udemyで十分実務対応できている
スクールに通わなくたって、今は手頃な価格で良い教材は手に入ります。
特にプログラミング入門書籍はわかりやすい書籍が増えていますし、つまづいたり最新技術のキャッチアップが必要な場合は、オンラインコース(UdemyやProgate)でも情報を得られます。
僕も実務で新しい技術を学ぶ必要があるときは、まず技術書で学び、理解が不十分であればUdemyの動画教材を利用することが多いです。
それでも十分に実務レベルに対応できているので、スクールに通わなければプログラマーとして通用しない、とかは無いのかなと思っています。
メリットとデメリットを比較
独学でいくのかスクールに通うのかを判断するにあたり、考えておくべきメリットおよびデメリットは、以下のようなポイントです。
メリット | デメリット |
---|---|
・自分のペースで学習できる ・費用を抑えられる | ・何をどう学べばよいのか悩みがち ・モチベーションの維持が難しい |
メリット | デメリット |
---|---|
・構造化されたカリキュラム ・つまづいても講師に質問できる ・同じ志をもった仲間と出会える | ・費用がかかる ・転職保証コースはさらに高額 |
これらを発端としてよく議論されているスクール要不要論に関して、個人的に感じていることを書いてみました。
ふわふわしてて、ちょっとまとまりが無いですが。。。
完全無料はおすすめしない
もし独学で学ぶとしても、完全無料にこだわることは、やはりおすすめしません。
確かに今日ではITブログやQiita等、無料で公開されている有用な情報も多いです。
これらから必要な言語を取捨選択していけば、十分プログラミングを学べます。
Koki
実は僕も、メインの言語はC#ですが、この言語を書籍や教材で学んだことはありません。Visual Basicの知識を応用しながら、無料ブログの情報を参考に、使えるようになりました。
しかし玉石混合のネット情報の海から、有用なものを見分けていくことは、初学の時点ではほぼ不可能。
誤った知識を覚えてしまわないためにも、書籍や教材などには相応の投資が必要です。
スクールのセールスは冷静に見つめる
「スクールでエンジニアに転身!年収200万円アップ」「新進気鋭のフリーランスとして活躍!」……
プログラミングスクールのサイトを見ると、卒業後のモデルケースとして、このような華やかな一面がプッシュされているはず。
しかし、このような華やかなキャッチフレーズを鵜呑みにするのは危険です。
受講生の適性や能力には、当然ながら分散があります。
膨大なスクールの卒業生のうち、一部の人は確かに適正と才能があり、すぐにそうなれるのかもしれませんが……
大多数の人はそうではないはず。
実際問題として、未経験からのプログラマーとしての転職活動では、いきなりそんな好待遇の求人はありません。
Koki
広告によくある華やかなメリットを享受できるのは、経験を積んで実力のあるエンジニアになってからの話です。
まずは並の待遇からスタートし、それでも絶えず自己研鑽と努力を重ねて評価された結果、華々しい好待遇を享受できる……くらいに認識しておいたほうが無難です。
結局は努力次第
プログラミングスクールはあくまで、プログラミングスキルを身に着ける環境を提供してくれる場所です。
在籍中にカリキュラムの内容は完全に吸収するつもりで向き合い、さらにはプラスアルファを自発的に学び取るくらいしないとスキルは得られません。
魔法のようなノウハウや教材があり、教程をこなすだけで実践的な知識がつくわけでなはい、ということです。
そして、転職活動で見られるのはその時点で持っているスキルです。
スクール出身だから採用しよう、みたいな甘い期待は持たないほうがいいです。
どのように学ぶにしても、教材やスクールに投資しただけでは何も変わらず、その環境でどう努力できるかが全てです。
エンジニアになってからは自走力が求められる
プログラミングの学習過程では、教材やカリキュラムによって「道筋」が示されています。
でも、学習過程を終えてプログラミングが仕事になると、誰も正解を教えてはくれません(正解を作り出すのが仕事)。
加えて業界の特性上、新しい知識への関心や学習意欲がめちゃくちゃ高い人たちばかりです。
休日も趣味で勉強したりコード書き続けているような人、自分で新しいプロダクトを個人開発しちゃうような人も多いです。
最近はIT業界の注目度の上昇に伴い、本音ではそこまで興味関心は無いけど、とりあえずプログラマーやエンジニアを目指している人を時々見かけます。
実際に働いていて感じるのは、プログラマーは楽しいですが、大変なことも多いです。
転職を目指した努力を始める前に一度自分のことを見つめなおし、そういった環境でなお自己研鑽を続けていけるかを確認しておくことをおすすめします。
いったんプログラミングに触れてみる
上記のように、IT業界では技術への興味関心が全て。
人によって、合う合わないが激しいです。
今日ではそれなりのパソコンが一台あれば、開発環境は無料でダウンロードできますから、低コストでプログラミングに触れてみることは可能。
まずはいきなりスクールに入るのではなく、少しプログラミングを触ってみて、「自分に合っているか」「楽しんで勉強を続けられそうか」を確認してみてから考えるのが良いんじゃないかなぁ、と思います。
Koki
スクールによっては無料の体験レッスンもありますから、そういった場で確認するもの良いかと思います。
まとめ:スクールに通うなら「理由」を明確に
この記事では、以下の内容を紹介してきました。
- プログラマーに転職するためにスクールに通うべきかどうかは、個人それぞれの状況による
- 僕は独学でエンジニアになれたが、年齢が高かったり無理なく投資できる場合は、スクールに通うほうが近道
- プログラマーとしてやっていくためには技術と勉強が好きであることが必須
- いったん独学でプログラミングを触ってみて、楽しめそうならスクールを検討するのが良いかも
エンジニアを目指すにあたり、独学で挑戦するのか?それともスクールに投資するべきなのかは、個人それぞれの状況によります。
プログラミングスクールに投資することは近道ではありますが、独学でも転職自体は十分可能です。
加えて、IT業界でやっていくには、技術への興味関心が最も重要。
自身がプログラミングを今後長く続けていけるだけの情熱があるか、そして無理なく投資が可能かを総合的に考えながら、プログラミングスクールに通うべきかどうか、検討してみてください。